ルクソールの馬車|1ドルの約束が降りたら10ドルになった話

ルクソールのナイル沿いの道を走る馬車から見た景色 エジプト

ルクソールの馬車、乗ってみたいけどぼったくられないか心配じゃありませんか。

結論から言うと、ルクソールの馬車は「乗る前に決めた値段」が降りるときに変わります。私は1ドルで約束して乗り、降りるときに10ドルを請求されました。途中では土産屋の前で止められ、馬は止まって道にフンをしました。それでも、乗り心地はよかったです。

この記事は、これからルクソールで馬車に乗ってみたい人に向けて書いています。2026年5月に実際に乗ったときの流れ、10倍請求されたときにどうしたか、土産屋を角を立てずにかわした一言、そして馬車の料金の目安をまとめました。

ルクソールのナイル沿いの道を走る馬車から見た景色
ルクソールの馬車の座席から。目の前はすぐ馬のお尻で、足元には馬のエサの草が積んである(2026年5月撮影)
モク モク
 
馬車って、ゆっくり観光できて楽しそうだよね。でもエジプトって、乗り物のトラブルが多いって聞くじゃない?
むぎ むぎ
 
うん、私も1回やられたよ。ただ、何が起きるかを先に知っておけば怖くないし、断り方ひとつで土産屋もかわせた。その順番で話すね

この記事でわかること

  • ルクソールの馬車に乗った実際の流れ(3人・約2km・約20分)
  • 1ドルの約束が10ドルに:降りるときの請求と、実際に払った金額
  • 途中で土産屋に連行されたときに効いた断り方
  • ルクソールの馬車の料金相場(1時間あたりの目安)
  • 乗る前に決めておく3つの確認
  • 馬のフンと、馬車が向いている距離

ルクソールの馬車に乗った日|夕食の店まで3人で約2km

乗ったのは2026年5月8日の夕方です。写真の記録では、18時40分ごろにはもう馬車の上にいました。ルクソールの夜歩きの最初に、夕食の店まで移動するために使いました。乗ったのは私を含めて3人。距離は2kmほどで、時間は20分くらいでした。

馬車を探す必要はありませんでした。ルクソールの大通りには馬車がそこら中にいて、すぐに捕まります。走っている間も、前のほうに別の馬車が何台も見えました。

ルクソールの大通りを走るほかの観光馬車
前のほうにも別の馬車が走っている。ルクソールの大通りでは馬車がそこら中にいて、探さなくても捕まる(2026年5月撮影)

この日の夜の流れ(夕食のあとの市場やナイル沿いの散歩)は、ルクソールの夜の過ごし方|ライトアップ神殿に入らず後悔した話にまとめています。

降りるときに10倍請求|1ドルの約束が10ドルに

値段は乗る前に1ドルで決めていました。ところが店の前で降りるとき、運転手が言ってきたのは10ドルです。理由は「混んでいたから」「遠回りしたから」。

結局、私たちが払ったのは5ドル(約750円)を現金で。運転手は不機嫌そうでした。

  金額 日本円の目安
乗る前に決めた値段 1ドル 約150円
降りるときの請求 10ドル 約1,500円
実際に払った金額 5ドル 約750円

1ドル=約150円で換算しています。

いま振り返ると、1ドルという値段は安すぎました。あとで紹介する相場と比べても、20分の乗車で1ドルはまずありえない値段です。安すぎる約束は、降りるときに上げてくるための入口だったのかもしれません。乗る前の値段が安すぎると感じたら、「降りるときに変わる」と思っておいたほうが気がラクです。

同じように「決めた値段と違う額を現金で求められる」のは、エジプトではタクシーでも起きます。カイロ空港で3回続けて遭った手口は、カイロ空港のUber詐欺|3回呼んで3回とも同じ手口だったに書きました。

途中で土産屋に連行|「先にご飯を食べさせて」でかわせた

むぎ むぎ
 
もうひとつのほうが、正直ちょっと焦ったんだよね。馬車が急に、知らない建物の前で止まったんだ
モク モク
 
え、それって降りないと動いてくれないやつ?ちょっと怖いじゃない?

目的地に向かう途中で、馬車が知らない建物の前に止められました。正面から見ても店には見えない、事務所みたいな建物です。運転手は「入れ、入れ」と言うばかりで、馬車を動かしてくれません。

ルクソールの歩道脇で止まった馬車の馬
道ばたで止まった馬車。運転手が動かす気にならないと、乗っている側にはどうしようもない(2026年5月撮影)

ここで効いたのが、「お腹が空いたから、先にご飯を食べさせて」という言い方でした。

「行かない」と断ると、言い合いになります。でも「後で行く」という形にすると、相手も引いてくれました。この一言で、馬車は予定どおり夕食の店まで連れて行ってくれました。

運転手は降ろすときに「帰りも待ってるよ」と言っていました。ところが食事を終えて外に出ると、運転手はもういませんでした。そのおかげで、土産屋には行かずに済みました。帰りは市場など寄りたい場所もあったので、歩いて回っています。

ここからは調べた情報です。エジプトでは、ガイドや運転手が観光客を土産屋に連れて行くと、買い物の額に応じて手数料を受け取る仕組みがあると言われています(参考)。運転手からすると、客を店に入れること自体に意味があるわけです。だから正面から「行かない」とぶつかるより、「今じゃない」とずらすほうが話がこじれにくいのだと思います。

この「後で」のかわし方は、馬車に限らず、ルクソールの街中のしつこい客引きにも使えます。

ルクソールの馬車の料金相場|1時間150〜300EGPが目安

ここからは調べた情報です。ルクソールの馬車(現地ではカレッシュ、ハントゥールとも呼ばれます)は、メーターのない交渉制です。決まった料金表を目にすることはありませんでした。

海外の旅行情報サイトでは、1時間の観光で150〜300EGP(約470〜930円)が目安とされています(Explore Luxor)。同じサイトでは、トラブルが起きやすいのは降りるときの料金の言い合いだとしています。私の体験とまったく同じです。

項目 目安 メモ
1時間の観光 150〜300EGP(約470〜930円) 海外の旅行情報サイトの目安
私が払った額(約20分) 5ドル(約750円) 約束は1ドル、請求は10ドル
よく使われる乗り場 ルクソール神殿前・ナイル沿いの大通り 客引きが多いのもこのあたり

1EGP=約3.1円で換算しています。エジプトは観光客向けの物価の上がり方が速いので、数字は「だいたいこのくらい」と思っておいてください。日本語の旅行情報でも、馬車の料金はタクシーより高めと書かれています(ルクソールの風)。

乗る前に決めておくこと|料金トラブルを防ぐ3つの確認

私は値段を先に決めていましたが、それでも降りるときに変えられました。次に乗るなら、値段に加えて次の3つまで口に出して確認します。

① 料金は「全員で」「片道で」いくらか

3人で乗るなら、1人あたりなのか全員分なのか。片道なのか往復なのか。ここがあいまいだと、降りるときに「1人1ドルのつもりだった」と言われる余地が残ります。

② 行き先と、途中で寄り道しないこと

「まっすぐ○○(店やホテルの名前)まで」と伝えておきます。それでも土産屋に寄られたら、上で書いた「先にご飯を食べさせて」で切り抜けます。

③ 通貨(ドルかエジプトポンドか)

私は米ドルの現金で払いました。高額紙幣しか持っていないと「おつりがない」と言われやすいので、小さい額の紙幣を用意しておくと安心です。

海外の旅行情報サイトでは、馬の健康状態(やせすぎていないか、足を引きずっていないか)も乗る前に見ておくよう勧めています。気になる馬車には乗らず、別の馬車を探せば大丈夫です。ほかに何台でも走っています。

馬は止まってフンをする|きれいな乗り物ではない

乗る前に知っておきたかったのが、これです。馬は急に止まって、フンをします。フンは道にそのまま落ちます。

ルクソールの馬車の座席から見た馬の後ろ姿
座席のすぐ前が馬のお尻。馬が止まったら、だいたいそういうこと(2026年5月撮影)

座席は馬のすぐ後ろなので、目の前で起きます。かわいい、映える、という気持ちで乗ると少しびっくりするかもしれません。きれいな乗り物ではない、と割り切って乗るのがおすすめです。

それでもルクソールの馬車は乗る価値がある|乗り心地と向いている距離

ここまで不満ばかり書きましたが、乗り心地はよかったです。思っていたより揺れが少なく、夕方の風が気持ちよかった。昼に40℃を超える街でも、日が傾くと馬車の上はかなり快適です。

夕方のルクソールを走る馬車の座席からの眺め
夕方のルクソールを馬車で。揺れは少なく、風が気持ちいい(2026年5月撮影)

おすすめできるのは、歩くには遠いけれど、タクシーを呼ぶほどでもない距離です。私たちのように「ホテルの近くから夕食の店まで2kmくらい」という移動なら、1回は乗ってみる価値があります。

ルクソールの東岸の観光地(ルクソール神殿・カルナック神殿)の位置関係や、1日の回り方はルクソール観光モデルコース|1日で回った実際の順番で紹介しています。

よくある質問(FAQ)

Q. ルクソールの馬車は夜も乗れますか?

はい。私が乗ったのは夕方18時40分ごろですが、その後の夜の大通りでも馬車は走っていました。涼しい夕方から夜のほうが快適です。

Q. 支払いはドルとエジプトポンドのどちらがいいですか?

私は米ドルの現金で払いました。どちらで払うかは乗る前に決めておくと、降りるときの言い合いを1つ減らせます。小さい額の紙幣を用意しておきましょう。

Q. 何人まで乗れますか?

私たちは大人3人で乗りました。何人まで乗れるかは馬車によって違うので、乗る前に人数を伝えて確認してください。

Q. 土産屋に連れて行かれたら、買わないといけませんか?

買う必要はありません。私は「先にご飯を食べさせて」と言って店に入らずに済みました。入ってしまっても、見るだけで出て問題ないとされています。

Q. 決めた値段より高く請求されたら、どうすればいいですか?

私の場合は、10ドルの請求に対して5ドルを渡して終わりにしました。言い合いを長引かせないことを優先したので、約束の1ドルよりは多く払っています。最初から「全員で片道いくら」まで確認しておくのがいちばんの予防です。

まとめ|ルクソールの馬車は「降りるとき」と「途中」に気をつける

  • ルクソールの馬車は、乗る前に決めた値段が降りるときに変わる。私は1ドルの約束で10ドル請求され、5ドル払った
  • 途中で土産屋に止められたら「先にご飯を食べさせて」。「行かない」より「後で」のほうが角が立たない
  • 料金の目安は1時間150〜300EGP。安すぎる約束は疑ってかかる
  • 馬は止まって道にフンをする。きれいな乗り物ではない
  • それでも乗り心地はよく、歩くには遠い2kmくらいの移動なら1回は乗る価値がある
むぎ むぎ
 
値段を決めても変わる、土産屋は「後で」でかわす。この2つだけ覚えておけば、馬車は楽しい思い出になるよ

この日の様子、Instagramにも投稿しています📸

ルクソールの馬車のInstagramリール投稿

https://www.instagram.com/p/DeK0mvYSgxz/

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